9月の実績は、全体では前年同月比23.3%増、数字の上では8月を若干下回る内容でしたが、これはメモリ市場の伸び率が8月から下がったためです。ただしメモリの出荷実績は8月とほぼ同レベルで、市況が悪化した訳ではありません。DRAMもNANDも大口価格が落ち込んでいますが、一時的な現象と思われます。メモリ以外の市場は同13.5%増、2022年8月以来の2ケタ成長でした。長らく低迷していたパワートランジスタや車載半導体の出荷が8月から大きく増えています。10月の実績も同様の傾向が見られるようであれば、過剰在庫問題は収束したと言えそうですが、今回の実績だけで判断するのは尚早です。10月の実績を確認した上で、全体の状況を判断したいと思います。