10月の実績は、全体では前年同月比32.6%増、9月の同27.5%増を上回る伸びでした。メモリは北米向けに大きな変動はありませんでしたが、中国向けが3ケタのプラス成長を記録、PCおよびスマホの生産が活性化していることが推察されます。製品別ではDRAMが同倍増に近い成長、NANDフラッシュも先月と同様同2ケタのプラス成長を記録しました。DRAMはDDR5の単価が上昇しており、需要が活性化しているようです。パワートランジスタは久々に2ケタのプラス成長を記録しましたが、これまで一進一退を繰り返しているので、まだ予断を許しません。ロジックICは同37.2%増と極めて好調に推移しています。ロジックIC市場の半分強を占めているNVIDIAの好調さがけん引役と思われます。車載半導体は10月特に好調でしたが、この好調さが継続するかを確認する必要があります。PC、スマホ向けの好調な需要についても、その継続性を確認したいと思います。