9月の実績は、全体では前年同月比27.5%増、8月の同21.8%増を上回る伸びでした。メモリは北米向、中国向けがともに2ケタのプラス成長で前月の伸びを上回っています。製品別ではDRAMが同50%を上回る成長、NANDフラッシュも久々に同2ケタのプラス成長を記録しました。注目すべきはどちらも平均単価が上昇していることで、特にDRAMはHBMの出荷が大幅に伸びたことを推察させるような結果でした。パワートランジスタは再びマイナス成長に落ち込み、低空飛行が続いています。ロジックICは同43.2%増と極めて好調に推移しています。ロジックIC市場の半分強を占めているNVIDIAの好調さがけん引役と思われます。パワートランジスタは予断を許さない状況ですが、車載半導体全体は回復基調にあるようです。PC、スマホ向けの需要は好調とは言い切れませんが、データセンタ向けの需要は再び加速しそうな気配です。