8月の実績は、全体では前年同月比21.6%増、7月の同26.0%増を若干下回る伸びでした。メモリは北米向けが1ケタ成長と伸び率が減速、中国向けは前月に続いて2ケタのプラス成長を維持しています。製品別ではDRAMが同2ケタ成長、NANDフラッシュが同2ケタのマイナス成長が続いていますが、どちらの市場もMoMでは40%前後の伸びを記録しており、大口価格も上昇傾向にあります。パワートランジスタは8月に再びプラス成長となりましたが、実質的には低空飛行で、単価も下落基調が続いています。ロジックICは同38.6%増と極めて好調に推移しています。ロジックIC市場の半分強を占めているNVIDIAの好調さがけん引役と思われます。パワートランジスタは予断を許さない状況ですが、車載半導体全体は回復基調にあるようです。全体的に7月の動向と似た状況が続いていますが、中国のメモリ市場回復がPC、スマホ生産の復調によるものであれば、今後の動向が期待できそうです。