6月の実績は、全体では前年同月比18.0%増、5月の同18.4%増とほぼ同レベルの伸びでした。メモリは北米向けが好調を維持していますがやや減速、中国向けが7か月連続で前年からマイナスとなっています。製品別ではDRAMが好調ですが、NANDフラッシュが2ケタのマイナス成長が続いています。ただし大口価格はDRAMで一部のDDR4製品に大幅な上昇が見られ、NANDも全般的に10%前後の上昇が見られます。パワートランジスタは2023年12月以来のプラス成長となりましたが、5月に比べて突出した伸びが見られ、この傾向が継続するかどうかを確認する必要があります。ロジックICは同41.3%増と極めて好調に推移しています。スマホおよびITインフラ向けの需要がけん引役と思われます。全体的に5月の実績と似通った内容でしたが、前月比で突出した伸びを見せた製品市場が多く、今後の傾向を確認する必要があります。