11月の実績は、全体では前年同月比22.9%増、10月の伸びを上回る内容で、実際の出荷実績も10月を10.5%上回る内容でした。メモリが同87.2%増(10月は同51.3%増)と大きく伸びたことが要因で、メモリ以外は同7.6%増、これは10月の同8.0%増と同レベルの低成長に終わりました。パワートランジスタや車載半導体の回復が遅れているようです。メモリ市場は好調に推移しているように見えますが、北米(データセンター)向けの出荷が好調な一方、中国向けは動向が不安定です。DRAMもNANDフラッシュも大口価格が下落しており、パソコンやスマホ市場からの需要が芳しくないことを裏付けています。データセンター以外のけん引役が中々現れない現状は、当面は続きそうな見通しになっています。