12月の実績は、全体では前年同月比14.5%増、11月の伸びを下回りましたが、実際の出荷実績は11月とほぼ同レベルでした。メモリが同37.7%増(11月は同87.2%増)と伸び率は下がっていますが、出荷実績は11月とほぼ同レベルです。メモリ以外は同7.0%増、これは11月の同6.8%増と同レベルの低成長に終わりました。結果として2024年の世界半導体市場は同19.1%増となりました。パワートランジスタや車載半導体は11月より好調でしたが、この傾向が持続するかどうかがポイントです。12月の特徴として、スマホ関連の出荷が低調だったこと、メモリ市場において好調な北米向けとマイナス成長になった中国向けの格差が広がったこと、などが挙げられます。データセンター以外のけん引役が現れない状況が続いています。